わたしが大切にしていること

Interview .02 | ⁩ 神里 彩子先生 Pick Up
Woman Principal Investigator

Interview .02 | 出会いと支援に支えられ、
思いに寄り添う研究へ

「女性PI スタートアップ」の支援を受け、「一般女性が考える中絶をうける際に必要な支援に関するWeb 調査」を実施、研究を進めている神里彩子先生にお聞きしました。

神里 彩子 国立成育医療研究センター
医事法制研究部 部長

医学研究や医療の進歩は、私たちの生命・健康の保持・増進を支えています。でもその一方で倫理的・法的・社会的な課題を生むこともあります。例えば、ゲノム編集技術は、ゲノムを改変された赤ちゃんの誕生の是非を社会に突きつけることになりました。私はこうした課題を解決するための法制度について研究を行っています。研究成果を国の政策へと繋げて、未来に少しでも貢献できたらと思っています。

もともと研究職につきたいという希望はなく、出産後は育児を中心にしながら細々と研究を続けるつもりでいました。ところが、育休中にポストへの応募の打診があり、思いがけず研究者人生がはじまりました。今の私があるのは、昨年の成育医療研究センターへの着任を含め、こうした数々の良縁に恵まれたからであり、日々、感謝しています。そして、そのご縁が、女性研究者向けの助成制度で支援を受けることへと繋がっています。

育児や介護をしている女性研究者の多くが、研究時間を確保できないストレスや学会参加を諦めるといった経験していると思います。そのような中で、女性研究者を後押しする制度は、支援自体のありがたさはもちろんのこと、研究へのモチベーションにもなります。私はご支援のおかげで、一般女性のリプロダクティブ・ヘルス/ライツに関する大規模意識調査を実施することができました。
これは、女性の働き方とも関係するテーマです。この成果をしっかりと社会に還元できるように努めていきたいと思います。

神里 彩子 国立成育医療研究センター
医事法制研究部 部長

慶應義塾大学環境情報学部卒業、法政大学大学院社会科学研究科法律学専攻修士課程・博士課程修了。法学博士。民間シンクタンク、東京大学の研究員を経て、2009年に東京大学医科学研究所に特任助教として着任。その後、特任准教授、准教授となり、2024年7月より現職に着任。